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第3章 モノづくり指向の産業
第2節 主要業種概観
富山県の産業は、製造業・建設業のモノづくり産業に偏っているが、その構造が急速に変化しつつある。
第1項 産業の構成(付加価値、事業所・従業者)
富山県の産業は、製造業、建設業の構成が大きく、モノ造りに特化している。
これに対して、不動産、飲食、専門サービス、情報サービス等の都市型産業の集積が乏しい。
第2項 第1次産業(農業、林業・漁業)
富山県の農業は、兼業農家による稲作が太宗を占めており、いかにして自立した産業に脱皮していくか課題を抱えたままとなっている。
第3項 第2次産業(建設業、製造業)
建設業は、景気の低迷、公共事業の激減の中で厳しい時代が続いているが、各企業がそれぞれなりの事業展開を見出していくことが課題となっている。
製造業は地域なりに優れた企業が集積しており、一定の領域で、地域企業が互いに連携しつつ、世界に伍していく必要があろう。
第4項 第3次産業(エネルギー・情報通信、卸小売業、サービス総括、飲食、観光業、その他)
小売を含め県民にサービスを提供する業種については、従来零細な事業所が多かったが、急速に転換しつつある。
福祉など県民生活を支えるサービス産業が拡大しつつあるが、今後とも健全に発展していくことが求められる。
産業の業種構成が大きく変わりつつあるが、産業活動の在り方は、部外者が議論をしてもあまり意味はなく、事業当事者が主体的に取り組むことが大切である。
これまで産業活動のための多様な基盤施設が整備されてきたが、今後の課題は、産業活動が円滑に行われるよう、多様な障害を取り除く、制度の整備が必要とされている。ただし、多様な業種での事業活動の暴走は、制御されていく必要があろう。
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