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第4章 堅実な生活

第2節 安心した暮らし

 従来、家族を核に互いに支え合ってきており、福祉施策に依存しない傾向が強かった。
 しかし、福祉施策の浸透とともに、意識も大きく変わってきている。


第1項 自立した暮らし
 県民は、これまで比較的大規模な家族で支え合って生きており、また地域での就業機会も比較的多く、生活保護率は極めて低い。


第2項 高齢者の暮らし(高齢者の世帯高齢者施設社会保険)
 かつて、福祉施策に頼らない気風も強く、老人ホーム等の整備率は極めて低かった。しかし、'80s半ば以降次第にに充実を図ってきた。


第3項 介護保険(介護サービスの構成制度の変革)
 高齢社会が一層進む中で、その負担の問題を中心に、家庭と施設、医療と福祉などのあり方が大きな課題となってきている。


第4項 保育所入所待機児童
 保育所の充実は児童のためと同時に働く親にとっても必要である。


第5項 福祉総括(生活の不安新たな方向
 バブル経済の崩壊後1990年代後半に各種の社会問題が顕在化し生活の不安が大きくなったが、2010年代末の現時点では、多くの課題について、一見、小康状態にあるといえそうである。
 厳しい財政難の中で社会福祉財政が切り詰められているが、進むべき方向は逆ではないだろうか。ただし、そのための皆での負担を覚悟する必要があるし、行政以外の多様な仕掛けも創っていく必要がある。


 富山県での高齢者福祉は、家族内から、施設依存へ、そして再び在宅へと大きく振れている。
 しかし、尊厳ある生のためには、高齢者の自立を基本としつつ支援する中間的なシステムの形成が一層求められる。
 また、介護保険等では、富山県なりに工夫し、家族、地域社会による支援を積極的に支持することも求められる。


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(Nov.09,2019Rev.)