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第4章 堅実な生活

第6節 新たな生活習慣

 豊かさの中で生活行動は大きく変わってきている。
 県民の意識構造もゆっくりと変化しつつあるものと見られる。
 今後とも堅実な生活を続けていくためには、人と人との多様な繋がりを築いていく必要があり、外に開かれた生活を心がけることが要点となろう。

第1項 県民生活(生活時間生活行動
 富山県民は早寝早起きであるが、生活各分野にわたる活動は概して低調である。

第2項 県民意識(県民性)
 統計で県民意識を的確に捉えることは難しいが、どうも巷間で言われている「保守的」というより、「功利的」ということになってきたようだ。

第3項 ボランティア活動(ボランタリィな活動NPO
 富山県では、一見ボランティア活動が盛んなように見えるが、実態は、地縁社会で要請される活動への参加が多い。NPOが結成されつつあるが、富山県ではその立ち上がりが遅れ、行政の音頭取りで活発化してきたようだ。

第4項 開かれた生活習慣(コミュニティシップ地域づくりへの協働
 新しい社会を形成していくためには、各自が内にこもらず外に開かれた生活を習慣とし、県民が繋がりあっていくことが期待される。


 日本人の生活意識は大きく変化しており、中でも富山県民の意識は大きく振れている。
 しかし、種々の社会システムの変革は伴わず、社会に必要な機能要件が充足できなくなってきている。
 これに対応するため、市場機構、政治機構とともに市民社会機構が成長し鼎立していく必要がある。
 このためには、県民が繋がりあう契機となる、外に開かれた活動をいろいろと楽しむことが大切であろう。


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(Apr.13,2016Re-Ed.)