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第5章 ゆとりある郷土

第1節 都市集中と過疎化

 富山県民は富山平野に散らばって住み、都市形成は相対的に進んでいない。緩やかな都市集中が起こってきたが、同時に富山市を始め各都市でそれなりの空洞化現象もあり、さらに富山市では、コンパクトシティ策のもとで都心への再集中もみられる。
 他方、他県に比べれば限られているが過疎地域の課題も抱えている。

第1項 都市化度
 富山は人々が平野に分散して住んでいるといわれるが、その統計的検証は難しい。


第2項 都市の再構築
 人口の流入を受ける中心都市自体は、空洞化が進んでいるが、さらに富山市では都心への再集中も見られる。


第3項 過疎化の進行
 富山県には、法制度に基づく過疎地域はあるが、相対的に交通の便がいい。しかし、これまでのところ自立できる産業を十分には育ててきていない。


 人口の都市集中、一層の核家族化の中で、都市部での世帯・住宅の増加が見られる。しかし、都市計画は県民の日常生活圏全体を覆っておらず、都心の空洞化と郊外地での住宅地等のスプロールとが同時に進んでいる。この結果、自動車の利用を前提とした、都市集積のイメージに乏しい、魅力のない地域が形成されつつある。
 このため、県民の共通の認識として、富山なりの魅力ある都市のイメージを形成し、スプロールの防止、各種施設の都心立地を図り、都市の再生を促していくことが急務となっている。


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(May.21,2020Rev./Mar.15,2015Re-Ed.)