第3章 ゆとりある郷土 第5節 災害と安全 第3項 環境問題 2.温暖化
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(1) 家庭のエネルギー直接消費 (2) 家計消費全体 (3) 電灯と自動車 (4) CO2排出削減戦略 (5) 活動の鎮静化 |
(Apr.01,2022)
現在、地球温暖化ガスの削減については、専らエネルギーの転換、そしてエネルギー消費の効率化が議論されている。 しかし、我々の多様な活動の鎮静化も避けて通れない。具体的に特に懸念されることとしては、例えば交通手段の選択と建設事業の継続が挙げられる。 交通手段については、まず日常的な自動車の利用を再考する必要がある。これについては、遊興で自動車の利用を促すような広告などは禁止するほどの対処も必要であろう。また多様な旅行での飛行機、船舶の利用についても、できる限り削減、中止すべきでなかろうか。この意味で観光産業の振興は方向を間違っている。Go to トラベルの施策も温暖化ガス削減を顧みていない。 また、各種の建設事業の鎮静化も重要である。多様なインフラ整備については、必要最低限の維持補修に限定していく必要があろう。これについては、国から地方への財政配分システムを包括的に改め、縦割りシステムを廃止し、各地域にとって必要最小限の事業のみが実施される仕掛けが必要である。 日本にはこのようなシナリオを検討・実現していく政治システムもないし、関連する経済活動にかかわる人たちからは猛反対されるであろう。そして経済成長はどうなるのかという疑問が呈される。しかし、物的消費の削減、互いにサービスしあう産業への移行つまりハードからソフトへの移行が肝要であり、GDPの減少は甘受せざるを得ない。 人類に明日がなくなってきていることを自覚する必要がある。 (統計データ) (Apr.01,2022Rev./Mar.13,2019Re-Ed.) |