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国勢調査での非正規雇用率
―全国2番目の低さ―

 雇用条件(「就業上の地位」)として、国勢調査(2015年)での雇用者中の正規雇用の比率について見ると、全国での65.1%に対して、富山県は70.0%で山形県に次いで2番目に高くなっている。

 なお、2010年の全国値は65.8%であり、2015年はこれよりわずか低下している。しかし、他の統計から鑑みると、この間('10年代前半)に正規雇用比率は一層低くなった後、低下趨勢が反転しているものと推測される。

 ちなみに、2005年国勢調査でのこの「就業上の地位」の統計は、常用雇用と臨時雇用に分けられ区分が異なっており、直接比較できない。
  

 正規雇用比率は、男女によって大きな差がある。
 特に女は都道府県間でも差が大きい。富山県では53.7%で山形県、福井県に次いで3番目の高さである。
 富山県の男は84.6%で都道府県の中で香川県、大分県に次いで3番目の高さとなっている。


 女の正規雇用比率は、その就業状態とも関連しており、30歳代半ばでもあまり就業率が低下しない(M字カーブの窪みが浅い)地域ほど高くなっている。ただし、この因果関係は、正規雇用であるほど子育て時でも退職しないという方向の作用もあるものと考えられる。


 富山県での正規雇用比率の高さは、地場で育った中堅企業が県内に多く、顔の見える経営者は、あまり節度のない雇用策を採れないということと関係があると考えられるが、これは証明できている訳でない。

 富山県は、製造業を中心とした「ものづくり県」を標榜しており、それなりに実態があるが、経済のグローバル化の中で、早晩、崩れていく懸念があり、着実に新しい構造へと転換していくことが必要と考えられる。

(統計データ)

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(May.06,2017Rev.)