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高齢化する団地人口
―古い住宅団地の崩壊―

 東京等の大都市圏の郊外で、かつて整備された住宅団地の居住者の高齢化が話題になっている。住居・各種施設の老朽化とともに多様なコミュニティの活動も維持し難くなり、住み難さが際立ってきている。

 富山県内でも、かつての新興住宅団地で、住居・各種施設の老朽化、居住者の高齢化が多様な問題が起こり出している。
 例えば、富山県全体の現在(2015年国勢調査)の高齢化比率は30.5%であるが、富山市がかつて整備した住宅団地がある町で高齢化比率が44.7%となっている。
 富山市の郊外部では、多様な住宅団地が整備し続けられており、古い住宅団地への新たな居住者の転入は極めて進み難い。このままでは、古い住宅団地から順に崩壊し、街全体が住み難い地域となっていこう。
 これに対処するためには、まず、地域全体で新たな住宅団地の整備等を極力抑制していく必要があろう。
 そして各住宅団地では、コミュニティでの新たな活動を立ち上げ、それぞれなりに魅力ある地域に変身していく必要がある。高齢化で活動が難しくなりつつある地域に対する注文であるが、団塊の世代の退職高齢者等の活躍が期待される。これについては、地域間競争となっていることを自覚する必要があろう。



(統計データ)


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(Feb.13,2017)