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高齢者の活力 ―健康で知的能力のある高齢人口― ―偏見の払拭が必要―
高齢者の健康状態、知的能力は個人差が極めて大きい。例えば、平均年齢77歳の2000人以上の最大16年間の追跡調査で、3/4の人の認知機能は殆ど低下しなかったという研究がある。そして、高齢者は若者に比べて感情の波が少なく、欲望を適切にコントロールすることができる。むしろその蓄積した経験を生かして、意思決定や対立解決の場で、予想外の強みを発揮することも多い。
社会では、高齢者に対する偏見があり、能力が低下していく者と捉え、社会制度もその役割を期待しない。しかし、こうた偏見が払拭され、それなりの活躍の場が形成され、役割を果たすことが期待できれば、高齢社会をこれまでと全く異なるものとして描くことができよう。
高齢者は、子育てが終わり、住宅の確保もでき、一定の年金があれば、体の状況と意欲のありように応じて、どのような生活でも選択することができる。
これらの人達が、若い人達の邪魔をしないことを前提に、様々な社会的な活動を始めれば、面白い社会の到来が期待できる。
これまで仕事一辺倒であった退職者が、いろいろな形で改めて社会にデビューすることが期待されている。
(統計データ)
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(Jun.04,2025Rev.)
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