富山薬窓会 富山・石川合同支部 活動報告 本文へジャンプ
平成28年度  富山・石川合同支部総会

 

支部長挨拶

2016.7.2 

石黒龍太郎

皆様、いつも支部活動にご協力いただき、有り難うございます。わが支部も、お陰様で少しずつ、形が整ってきました。会合の案内を出したあとの出欠返事が多く来るようになったこと、年会費納入率が高まったこと・の二つの好循環が強まったことに喜んでいます。ただこの1年、業界の内・外、わが薬窓会の内・外は、悲・喜こもごもでした。薬業界では、ジェネリック医薬品の振興、薬局へのバッシングと厳しい規制、製造業では熊本・K研究所の事件で緊張しました。また、私達の薬窓会のことでも大きなことがありました。長い間、同窓会のお世話をいただいた森田直賢先生のご逝去です。関係者皆で、先生の大きなご貢献・ご労苦を偲びました。一方、先月11日にオープンされた森政雄元薬窓会会長さんの、「森記念秋水美術館」には、私達同窓生一同、本当に誇りに思う次第です。(施設をご紹介したパンフは入り口に掲示してあります。何とぞご覧下さい)

さて、このところのわが支部の講演会では、母校を卒業されて、母校で研究を続けていらっしゃる先生をお招きして、お話をお聞きするスタイルをとっています。富山・石川合体4年目の今年は、和漢薬研究所の民族薬物資料館で研究を続けていらっしゃる伏見裕利先生をお招きしました。伏見先生は、生薬学分野でのご研究を地道にやってこられた先生で、かの有名な難波恒雄先生のご薫陶を受けられた最後の卒業生だそうです。本日は、わが国でもユニークな存在である民族薬物資料館について、豊富なスライドを用いて解説していただきます。もちろん、それだけでもまだ全貌を知り得ないので、皆様には、ぜひ、キャンパス内にあるホンモノの資料館にお出かけの上、収蔵されている資料に接していただきたく思います。さらに、伏見先生には、高野山の重要文化財から出土した「賢瓶」という青銅容器の中の、五薬と呼ばれる生薬の鑑定と、その意味するところについても、解説していただきます。

なお、本日はご来賓として、薬学部長の細谷先生、副薬学部長の酒井先生にお出でいただきました。お忙しい中、ご臨席賜り有り難うございます。細谷先生には、薬学部をめぐる現状と課題についてご紹介いただけるとのこと、そして酒井先生には、わが薬窓会の現状と同窓会組織はどうあるべきか・・などについて、ご持論をお話いただきます。それでは、総会を始める前に、細谷先生から、よろしくお願いいたします。