地球温暖化の見通し

 地球の温暖化は既に限界点を超えており、世界各地で様々な災害が起こっている。
 現時点では、温暖化の進行を少しでも抑制して、様々な異常気象への対策を積み上げていかざるを得ない。

 人類(ホモサピエンス)の過去の体験を見ると、7万4千年前のスマトラ島ラビの大噴火で、地球の気温が著しく下がり、人口が数百万人から1万人程度に激減したとされる。これは気温の低下であるが、気温の上昇については、例えば約5,500年前の縄文前期中葉では気温+2℃の世界が想定され、海水準は現在の標高4.4メートルとされている。

 今後の地球温暖化では、2℃以上の上昇は間違いなく、海岸線がかなり陸上に進み、世界中の海岸線の都市、農耕地等が大打撃を受けることとなる。また、気温上昇の中で、食糧生産に多様な支障が起こることも間違いない。ちなみに国連事務総長は「地球は沸騰している」と危機を表明している。

 このような中で温暖化ガス排出抑制に主体的に取り組むべきことは当然である。我が国のようにこれを怠れば、食糧自給の厳しい際などでも、他国の手助けは期待できないだろう。

 排出削減の方策は、経済活動の沈静化が重要であり、人口削減も効果的な手段となる。
 しかし、このような対応を取ることは、多くの人々、国々にとっては未だ想像ができておらず、結局はこのまま対応が遅れ、多様な混乱、争いが起こることも容易に予想できる。

 本ホームページ(富山を考えるヒント)では、このようなことが起きることを前提とし、必要な対応を念頭に置いて、書き変えていくこととする。

Jun.12,2024

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