平和への貢献

 「前川仁之著『−人類1万年の歩みに学ぶ−平和道』インターナショナル新書2024年」を読んだ。
 著者なりに関心を持った古今東西の論客の平和論を解説している。
 一般論としての平和論は多いが、いざ自ら戦争に直面すると、ほとんどの人は正戦論に転換するようだ。今日、いずれの国でも、軍備は自衛のためと称し、バランス・オブ・パワーこそ大切とも主張している。戦争に直面して、戦わずに対処するには、そのまま屈するか、逃亡する他はないようだ。
 ということは、戦争を避けるには、普段からの平和への努力が大切で、争いに直面した時点ではもはや遅いということなのであろう。ただし、他国等へ抜け出すことは一つの良策かもしれない。

 それでは、平和を求めていくには普段からの普段からどうすればいいか。
 まず基本は、国際的に平和国家を宣言し、多様な国と多様な方法で協調していく。また、地球温暖化ガス排出削減、難民の受け入れ等々にも十分に配慮し続ける。こうすれば、いざという際にいろいろと助力を得れるのではなかろうか。
 他方、啓蒙された堅固な精神を培っておくことも重要であろう。
 また、食糧等の自給体制も形成しておく必要がある。
 食糧自給と移民として受け入れてもらうためには、人口規模を縮小しておくことも大切であろう。例えば1千万人程度であろうか。

 我が国は、平和のための準備を本気になってやっていないのではなかろうか。
 (内容がまとまっていないが、とりあえずメモしておく。Jun.28,2024)

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 「北岡伸一著『覇権なき世界地図』新潮社2024年」を読んだ。
 著者の国連大使、JAICA理事長等の経験から、世界の幾つかの国を紹介するとともに、日本との繋がりについていろいろと説明している。

 近年の世界情勢の変化の中で、地政学の多様な本が出ている。しかし、多くは敵国味方国思考で、紋切り型の説明になっているようだ。
 これに対して、本書は、日本と当該国との繋がりを具体的なエピソードから説明している。これは決して包括的な説明ではない。しかし、日本が国際社会の平和への貢献にどう行動していけばよいか多くのヒントを与えてくれる。

 著者のような経験、あるいは多様な国際機関で活躍する日本人がもっと増え、この人たちの経験談から、日本の在り方が探られていくことが大切であろう。

Jun.28,2024Rev./Jun.16,2024

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