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子ども食堂の充足率
―少ない子ども食堂―

 NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえの資料によると、2018年現在で、全国に3,718個所の子ども食堂が開設されており、小学校数に対する個所数(充足率)では16.8%となっている。
 これに対して、富山県内では15個所開設されており、充足率は7.9%となり、都道府県の中では5番目に低い。


 富山県では人口当たりの生活保護率も極めて低く、貧困者が相対的に少ないため、子ども食堂の開設の必要性が低いのだという解釈もあるかもしれない。
 しかし、都道府県の子ども食堂充足率と人口当たり生活保護率には相関がない。
 生活保護率が高い大都市地域では充足率も高くなっている。なお沖縄・高知も双方が高い。滋賀、石川、長野などは、生活保護率は低いが充足率は高い。これに対して青森、長崎、鹿児島などは、生活保護率は高いが充足率は低い。そして富山などは双方の率とも低い。


 子ども食堂の機能は、単に貧困な世帯の子どもに食事を提供するというのではなく、地域の交流拠点として様々な活動をもたらす可能性を持っており、各地域毎に地域なりの活動が展開が期待される。


 (統計データ)

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(Jun.28,2019)