関連項目に戻る
県議会議員の構成 ―保守党比率80%―
都道府県議会議員の所属党派の構成について見ると、現在の国政での与党(保守政党)である自由民主党、公明党の議員の割合は、富山県では40名中31人で82%を占めている。この割合は、都道府県の中で最も大きい。
保守政党支持は、一般的にはそれなりに豊かで安定した生活を送っている人に多いとされ、富山県民はこの割合が高いと考えられ納得がいく。ただし、その他の県は必ずしもこの傾向に合致しないようであり、一概には生活の豊かさと保守党議員の多さと関連付けることはできないようでもある。
富山県の場合は、政権与党を支持し続け、国から多くの支援を取り付け、地域の豊かさを確保してきたという側面もあろう。
保守党所属議員の多い地域の特徴として、かつては、農業振興やその他の公共事業を盛んに取り込んできた地域であった。
しかし、現在では、こうした明確な地域性は見えなくなっているようだ。
それ以外の政党への所属議員が多いのは、かつては、太平洋メガロポリスを中心とした大都市圏で、多様な人が多様な主張をしているといえた。
しかし、この特徴も現在ではあまり見えなくなっている。
政党に所属しない議員の割合については、従来から、山梨、長野が突出しているが、それぞれの歴史的背景があり、地域特性等の一般論はなさそうだ。
保守政党支持の多さの是非をここで語るつもりはない。
しかし、一般論として変革の時代への対応が十分できるのか懸念がある。地域づくりにおいて住民自身の活動も重要な役割を果たすようになってきているが、県民も適切に対応していけるのだろうか。
また、県議会において、多様な議論が交わされ、地域づくりの議論がしっかりなされているかも気になるところである。
統計データ
関連項目に戻る
(Sep.26,2024)
|