第4章 堅実な生活 第3節 健やかな暮らし 第2項 医療 2.病院・医師
医師数等については、病院での実勤務状況に換算されたものなど何種類かの把握があり、留意が必要である。以下では、厳密な仕分けができておらず誤りがあるかもしれない。 (1) 病院 2023年の人口10万人当たり一般病院数は、全国5.69院に対して富山県では8.44院であり、都道府県の中では12番目と多い。 人口当たりの病院数は総じて大都市圏で少なくなっている。 経年的には、'90年代に大幅に減少しており、その後'00年代は漸減、'10年代は横ばいで推移している。 他方、診療所については、'90s年代に増加した後、概ね横這いで推移している。 (2) 病床 他方、人口当たり一般病院病床数については、全国1,000床に対して富山県では1,208床であり都道府県の中では18番目の多さとなっている。 経年的には、全国では'90年頃から漸減しており、富山県では'10年代後半から急速に減少している。 2025年での富山県内の医療病床数として2013年比で33.6%(4844床)減と極めて厳しい目標が掲げられている。 富山県の削減率は、都道府県の中では、鹿児島、熊本に次ぎ3番目に大きい。また、30%以上の削減目標は、8県となっている。 富山県の削減率がなぜ相対的に高くなっているのか、その理由はよく分からないが、県土全体がコンパクトにまとまり病院が効果的に利用できるためであろうか、あるいは、介護施設が多いことと関係しているのであろうか。さらには富山県が国の政策に素直に従っているのかもしれない。 診療所の病床の減少が極めて大きいが、これは廃止の方針が出されたためである。ただし、全廃はしないようである。 (3) 医師 2022年の人口10万人当たり病院勤務医師数は、全国で262人に対して、富山県では271人で都道府県のでは23番目となっている。 医師数は長期にわたり、増加を続けている。 (4) 歯科医師 人口10万人当たり歯科医師数は、全国の82人に対して、富山県は60人とかなり少なく、都道府県中では42番目となっている。 歯科医師数についても、漸増を続けている。 (5) 薬剤師 人口10万人当たり薬剤師数については、全国203人に対して、富山県では186人となっており、都道府県中では36番目となっている。 薬剤師数については、医薬分業の徹底の中で、急速に増加している。 (6) 看護師・准看護師 人口千人当たり看護師・准看護師・補助者数は、全国の8.38人に対して、富山県では、10.64人となっており、都道府県中でば16番目となっている。 看護師・准看護師も急速に増加している。 なお、医療分野とは別に、福祉(介護)分野でも増加しているであろう。 (統計データ) (Nov.30,2024) (統計データ) |