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後期高齢者医療事業の診療費 ―少ない外来診療―
富山県での後期高齢者医療事業の一人当たり診療費(2014年度)は718千円であった。全国では734千円であり、富山県は都道府県の中で26番目の大きさである。
都道府県の一人当たり診療費の多寡は、人口全体での一人当たり医療費と同様に西高東低となっている。
なお、富山県での一人当たり診療費は入院445千円、入院外252千円、歯科22千円で構成されている。
また、医療費全体では882千円/人であり、診療費に調剤、食事療養・生活療養、訪問看護、療養等の費用が加わる。
ちなみに、医療費動向調査によれば、富山県の一人当たり医療費は313千円である。また、医療費総額について、統計は異なるが、後期高齢者医療事業での総医療費は県民全体についての医療費の43%を占めている。
一人当たり医療費の地域間比較については、それぞれの年齢構成に留意する必要がある。
富山県では前期高齢者(65-74歳)で組み入れられている者の構成が特に大きい。
以下、詳細な分析していないが、年齢構成による影響はそれほど大きくないと見てよいであろう。
入院での診療費について、一人当たり診療回数と、診療当たり医療費を見ると、個人差は大きいだろうが、富山県では平均して一人当たり年間1回弱(0.9回)の診療だが、一診療当たりの診療費が若干高く、診療費全体は年間450千円となっている。
なお、北陸3県については、概ね全国平均に近くなっている。
一方、入院外の診療については、診療件数が少なく、これも北陸の地域性となっている。
といっても一人当たり月1回強(年間13.8回)の診療である。
診療回数が少ないのは、、高齢者にとっては散居の中で医療機関へ若干行き難いことを示しているのであろう。ただし、より健康であることを意味している可能性もある。
(統計データ)
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(Apr.29,2016)
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