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第4章 堅実な生活
第1節 絆の強い社会
第2項 豊かな世帯所得

3.世帯資産
―豊かで堅実な世帯―

(1) 資産額
(2) 資産の内訳
(3) 資産の分布

 富山県の世帯は、貯蓄、住宅を含め豊かな資産を保有しており、堅実な生活を送っている。
 なお、総務省「全国家計構造調査2019年」は「全国消費実態調査2014年」を引き継ぎ改められた。


(1) 資産額
 富山県2019年の二人以上勤労者世帯の純金融資産額は6,697千円で、都道府県の中では徳島県に次いで大きい。
 都道府県毎の分布については、日本の中央部で大きく、周辺部で小さい。ただし、四国・山陰に大きい県もある。
 また、中央部でも関東、東海、北陸で特に大きく、大阪府などについては必ずしも大きくない。


 土地住宅資産額については、三大都市圏で大きいが、これは地価の高さを背景としており、土地面積が大きい訳ではない。


 都道府県毎の世帯当たり純金融資産額は、当然予想されることであるが、年間収入額と高い相関がある。


各種資産と年間収入の相関 都道府県 2019年 総務省「全国家計構造調査」 


金融
資産
金融
資産
残高
金融
負債
残高
住宅
宅地

資産
総額
年間
収入
純金融資産(貯蓄−負債)1.000




金融資産残高(貯蓄現在高)0.809 1.000



金融負債残高0.032 0.614 1.000


住宅・宅地0.306 0.694 0.768 1.000

純資産総額(純金融資産+住宅・宅地)0.551 0.837 0.682 0.963 1.000
年間収入0.607 0.900 0.715 0.744 0.824 1.000
 金融負債残高が住宅土地資産額との相関が高いのも当然であろう。



(2) 資産の内訳
 「全国家計構造調査2019年」では、実物資産は土地住宅のみを扱っており、自動車等その他の資産は調査されていない。

 全国世帯の保有資産額の種類毎の構成(右図横軸)と富山県世帯のそれぞれの種類の資産額と全国との比(右図縦軸)を見ると、総資産額では住宅が大きな比重を持ち、富山では一層大きくなっている。しかし、減価償却を勘案し純資産として評価すると宅地以外の実物資産は極めて小さくなっている。


 住宅に関しての総資産額と純資産額を比較すると、概ね1/5程度の比率となっている。
 住宅の維持の問題もあるが、資産評価がかなり厳しくなされていると言えよう。


 純資産を金融資産と実物資産に分けてみると、富山県は福井県などと並んで、実物資産の比重が相対的に高い。ちなみに実物資産の2/3程度は土地である。



(3) 資産の分布
 資産額について、富山県では2000万円以上の世帯が相対的に多い。


 負債については、1000万円以上の世帯が相対的に多いが、これは土地住宅の取得によるものであろう。


 ただし、負債無し世帯もかなり多い。


 土地価格、住宅の評価は、売却して金融資産化することを目論まない限りは、その広さ等で直接評価した方が実質の生活内容の評価に近いものとなろう。この意味で、富山県民は金銭的にも空間的にもゆとりのある豊かな生活を送っているといえよう。

(統計データ)

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(May.22,2021Rev.)