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大きな世帯規模の要因 ―少ない社会移動―
富山県の世帯の規模が大きな要因として、人々の社会移動(転居)が少ないことがあげられよう。
ちなみに、右図の5年前のデータでは、相関係数(R2)は0.615であり関連が一層強かったのだが、多様な要因で世帯の繋がりが弱くなってきている。
歴史的に見れば、かつて多くの世帯は農業に従事しており、富山県では稲作が主体で、兼業農家化が可能であった(右図再掲)。
一方で、積極的な工業立地、誘致により、県内には働く場が準備されてきた(右図再掲)。
コンパクトにまとまった県土の中で、早くから鉄道網が整備され、県内への就職であれば、鉄道で通うことができた(右図再掲)。
この結果、人々の社会移動は、歴史的に見ても、相対的に少ないものに留まっている(右図再掲)。
こうした経緯から、かつては結婚しても、必ずしも独立した世帯を持たず、多世代の同居を続けてきた。
(統計データ)
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(Dec.12,2017Rev.)
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