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同居意識
―家族と仲よく暮らしたい―

 内閣府の「国民生活に関する世論調査」では、近年、地域ブロック別統計も発表されているが、富山を含む北陸ブロックには新潟を含めた4県であること、標本数が約330に留まっていることなど注意が必要である。
 敢えて、3年間の統計から、その比率の平均が全国値と比較的差があるものを探すと、老後の暮らしについての思いが若干異なっているようである。

 「老後は誰とどのように暮すのがよいか」の質問に、子供夫婦との同居を挙げた者の比率は、全国で24%であったのに対して、北陸ブロックでは、34%であった。次いで東北ブロック、東山(山梨、長野、岐阜)が高い。
 この比率は、北海道で特に低く、さらに九州・四国、近畿・南関東も低い。これらは、過疎の中で繋がりが崩壊しているものと都市化の中で繋がりが放棄されているものがあると解釈できよう。
 そして、中部地方の諸ブロックや北関東はこの中間にあり、繋がりが相対的に残っている。
 このような環境の中で、北陸ブロック等では、家族を大切にする傾向が窺える。


 ただし、「家庭の役割」についての質問(マルチ・アンサー)では、いずれのブロックでも、家族の団欒、休息・やすらぎの場、家族のきずなを強める場などとする者が多い。これらの項目は、家族の特定の機能を述べているものでなく、いわば、「仲よく暮らしたい」というと捉えることができよう。


 北陸ブロックの特徴を読み取りたいところだが、他ブロックとの差異は小さく、敢えて特徴とは言い難い。また、10年毎の調査では異なる様相となっている。



(統計データ)

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(Apr.19,2020Rev.)