趣味行動者率の詳細
(1) 年齢階層分布の経年変化の型 各種の年齢階層別分布の経年変化は3つの形態に分けて捉えることができる。 時代変化(時代論) −−分布型が上下方向に移行する型−− 時代の変化とともに、全ての年齢階層の属性が上下(強弱)いずれかの方向に変化する場合この型になる。 年代変化(年代論) −−時間を経ても分布型が変化しない型−− 時間の変化とともに全ての人は年をとるが、人が入れ替わりながら、一定の、年代(年齢層)の人が一定の属性を持つ場合この型になる。 世代変化(世代論) −−分布型が横(年齢)方向に移行する型−− 特定の時期に生まれた世代(コーホート集団)が一定の属性を持ちながら、時間とともに年をとっていく場合この型になる。 (Mar.09,2015Rev.) (2) 時代論 ・DVD等による映画鑑賞、テレビゲームが、情報システムの技術革新、浸透で増加している。 ・映画鑑賞(テレビ等を除く)の増加は、シネマコンプレックスの普及によるものであろう。 ・カラオケは今後も残ろうが、ピークは越えたのであろう。 ・写真撮影の増加は、携帯等のカメラ機能の向上によるものであろう。 ・パチンコは今後も残ろうが、ピークは越えたのであろう。 ・茶道、華道は減少しているが、書道は増加している。 ・将棋、囲碁は長期的に減少している。 (3) 年代論 ・年齢と共に減少していくものが多い。 ・中年で再増加するものも幾つかある。 ・退職後に開始(再開)すると見られるものも多い。 ・若年でなく中年でピークを持つものには、キャンプなど子供と共に楽しんでいると見られるものがある。 ・園芸などは退職後にピークがある。 (4) 世代論 世代論は、若い人の活動全般の低下と重なっており、必ずしも明確に見極めることは難しい。 しかし、高齢者で過去より行動者率が上がってものは、世代の性向が背景にあると考えられよう。 (統計データ) 関連項目に戻る (Mar.26,2015) |