不活発なイノベーション活動文部科学省の「全国イノベーション調査」があるが、富山県の企業のイノベーション活動がかなり低調な結果となっている。本調査の各調査項目の定義ははっきりさせ難く、また都道府県毎の集計はかなり危ういが、参考までに以下に整理しておく。富山県の企業でイノベーション活動を行った企業は全国平均(都道府県値の平均)よりやや多く、ほぼ50%である。しかし、石川県、福井県と比較すると10%points以上低くなっている。 この結果、製造物のイノベーション、事務過程のイノベーションを実現した企業は、やはり石川県、福井県と比較してかなり低くなっている。 イノベーション活動実施企業の割合は、大都市圏の都道府県、地方中枢都市所在道県で高くなっている。 製造物のイノベーションの実現は、中部・関西の諸府県で高い。 事務過程のイノベーションを実現した企業は、石川・福井、関西の諸府県で高い。 研究開発活動を行っている企業は、中部・関西の諸府県で高い。 富山県の製造企業は、戦後の産業企業の民需化の中で生まれ育ったものが多くかなりの成果を上げてきた。しかし、代替わりが進む中で、進取の気性が乏しくなってきていることが懸念される。
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