グルメと推し活

 「パンとサーカス」は古代ローマでの民衆を黙らせるための愚民政策であった。
 現在の我が国では、「グルメと推し活」が盛況である。
 我々は自ら愚民に成り下がっているのではなかろうか。

 今、我々の活動については、地球温暖化ガスの排出抑制に配慮しなければならない。人類一人当たりの排出許容量という発想をすると、一定以上の消費活動は止めるべきことは明かである。このため、各種の物的消費や交通機関での移動は避ける必要がある。そして、社会保障等がうまく機能していれば、一定以上の所得も無意味となる。
 それでは、「グルメと推し活」の替わりに何をすればいいのか。
 余裕のある所得・時間については、多様な形で他者を支える活動をボランタリィにしてはいかがだろうか。

Aug.15,2025

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