国際関係で我が国が取るべき原則

 「宮家邦彦著『グローバルサウス』中公新書2024年」は、中国・ロシア、その他各国の政治・経済・社会・文化の状況の要点を分かり易く説明している。戦争、その他いろんな事件の各国の説明は言いつくろいが多いが、本書によって、各国の避けがたい事情を多少は理解することができそうだ。
 このような事情を認めたうえで、国際関係にどう対応していくか。小生なりの考えを整理すると次のようになろう。

 内政干渉は、各国なりの事情があるので行わない。
 他国の戦いを直接支援しない。他国の戦いについて我が国なりの考えは表明する。
 武器輸出等は行わない。
 他国とは連携しない。アメリカが日本を本当に守ってくれるかは、信頼できない。
 最小限の戦いの対応能力(当初の攻撃への反撃力)は持つ。バランス・オブ・パワーを一応配慮しておく。

 我が国には、もはや軍備を拡張する余力は無い。また、中国ロシア等との総力戦には太刀打ちできない。
 さらに、もはや地球温暖化の中で混乱あるのみで、これへの対応を念頭に置いて行動していく。軍拡を進めている時ではない。

Aug.06,2025

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