多様な可能性の中での歴史「大澤真幸著『我々の死者と未来の他者』インターナショナル新書2024年」を読んだ。触発されて考えたことをメモしておく。 終戦までの約20年をどう捉えるか。 時代の流れは否定せざるを得ないが、現在に生きる我々が、当時の人とどう対峙するか問題を整理することが極めて難しい。 歴史とは、いろいろな可能性がある中の一つが実現したものといえる。つまり量子の世界の重なりのようなものとして捉えらえる。 そういう歴史の中でいろいろな可能性を認識しながらしかるべき行動をとることが大切ということになろう。 これは、未来に向かって生きる今日の我々が生きる姿勢も同様であろう。 現在、いわゆる失われた30年が終戦までの約20年に重なって見える。 ということは、いろいろと行動を起こすべきということになろう。 これができなければ、かつての多くの人の生き方と同じことになる。 Apr.25,2024 表紙に戻る |