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第5章 ゆとりある郷土 第3節 交通 第3項 鉄道・バス
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(1) 鉄道網 (2) 乗車人員数の推移 (3) バリアフリー化 |
かつて富山では、平野部全体に鉄道網がしっかりと整備されていた。
ちなみに、統計データで見ると、富山県では、大都市圏地域に次いで鉄道駅が居宅の最寄にある。(右図再掲)
可住地面積当たり鉄道駅数を見ても、富山県は大都市圏地域に次いで多いことがわかる。(右図再掲)(Oct.03,2018)
団塊ジュニア世代の出産期である1990年代からの出生数の変化は、合計特殊出生率の低下傾向のため、長期的減少の中での踊り場が一旦あった。この世代は幻の第三団塊世代ともいえよう。
富山県内JR乗車人員数は、1990年代前半の若干の回復増加を除けば、長期的には漸減を続けている。こうした中で、2007年度以降は、減少が止まり、横ばいとなっている。これは、上述のように、高校生の減少が一時的に止まっているためである。
乗車人員数の推移を定期とそれ以外に分けて見ると、2000年度以降の推移では、概ね2005年頃から定期で横ばいとなり、定期外でも減少が緩やかになってきている。
北陸本線以外では、氷見線の定期の急激な減少が目立つが、2008年度以降は若干の増加となっている。
なお、2015年度からは、発表される統計が、特定駅の利用客数となっており、過去の統計と接続できない。
北陸新幹線については、開業翌々年度に一旦減少したが、その後横ばいから増加へと転じていたようにも見える(開業年度は2014年度だが半月。)。しかし、2019年度は台風19号による浸水により減少しており、さらに年度末からのCOVID-19による利用者の激減は、今後どう推移していくか予断できない。
一方、私鉄各線についても、上述のJRと同様、長期的には減少から、旅客数が横ばい、増加へと転じている。
他方、バスの利用も、横這い期に入っている。
平均利用者数3千人/日以上の駅は、富山県には18駅あるが、そのうち12駅で段差の解消がなされている。これは都道府県の中では42番目の位置でかなり低い。
ノンステップバスの導入は64%で、都道府県の中では11位となっており、大都市圏と並ぶ普及率となっている。(Oct.09,2018Rev./Feb.18,2011)