参考 地域創りの意思決定 第1節 歴史認識 第2項 歴史の流れと日本 3.文明としてのイエ社会
世界史の中での日本の近代化の位置づけとして紹介しておく。 西欧の個人主義的産業化に対して、日本は集団主義的産業化の道をたどってきたと主張している。単に西欧的流れに乗るのではなく、我が国にこれまであった集団主義的様相にどこまで拘るべきか、拘らざるを得ないかは、両論があろう。 日本社会の世界史の中での位置づけ 目次の構成でも分かるように、世界の文明の発展図式を描いた後、日本の発展を位置づけている。 日本型社会の形成史 さらに、日本型社会の形成史をウジ社会からイエ社会への変遷として捉え、詳細に描いている。 全体が約600頁に及ぶ大書であるが、内容は原典を紐解かれたい。
最終章で日本社会の選択可能な途として二つのシナリオを描いている。 現在の社会がこれらのシナリオに沿っているか、特に家族に関して疑問がある。しかし、このシナリオは予測でなく、可能性として描かれたものである。実際には、整合性のない社会事象が起こり混沌としていると解釈するとよく理解できそうである。 (Feb.10,2016Rev.) |